昔の日本と今の日本

面接時に聞いていた話と条件が違う、という話を昨今よく耳にするようになりました。
ブラック企業という言葉も当然のように使われていますし、毎年ランキングまであります。
高度成長期前の日本では、サービス残業が当たり前だったりしました。休日返上して働く人もいました。
がむしゃらに働くことが美徳のように思われていましたし、またそのような働き手でなければ企業も続けて雇用せず、解雇も普通に行われていたので仕方のない時代だったのではないかと思います。
ですがその時代の労働者が企業の経営者や上層部に落ち着くようになった現在、自分たちの時代の負の習慣を現代に持ち込もうとするとブラック企業と呼ばれる存在になります。
日本は世界でも認められる存在、位置にいられるようになった現在、以前のようにがむしゃらに働くことが美徳ではなくなり、欧米諸国と肩を並べるには労働者の権利も守れる企業や国が求められるようになったのです。
ですが時代の流れについていけない、理解していない経営者や上司がいると雇用条件などのトラブルが絶えなくなってきます。
良く聞くのが給与面での問題です。面接時や求人条件に提示されていた給与と実際の支給額に大きな差があったり、制服などを自分で購入しなくてはいけないケースもあります。これは看護師など医療関係でも多々あるようです。
他にも休憩が十分取れない、有給休暇対象者に支給されない、健康管理がされていないなど、男性や女性に関係なく問題が多い企業では常に求人が出されていますし、実際に働いている人の多くが辞めたいと感じていることもあります。
雇用条件の違いは改革されることはそうそうありません。
ブラック企業が指導により改正しても、労働条件が良くなるのではなく「普通」になるだけの話ですので、続けるか辞めるか、よく考えてみると良いでしょう。